高価な美容液はもう不要? 日常の食材でシミを防ぐ科学的な方法
みなさんはシミ予防といえば、クリームや美容液を使っていますか。
最近は食事から肌の健康を目指す人も増えていますが、緑茶やアーモンドなどの身近な食材が、実は体の中からメラニン増加を抑える力を持っているんです。
どの食材がシミに有効かは人それぞれ好みがあると思いますが、科学的に見て一番効果的なのはどれなのでしょうか。
近年の研究を見てみると、緑茶のカテキンがUVダメージを軽減し、次にアーモンドのビタミンEとキウイのビタミンCが並ぶようです。
しかし継続的に摂取しないと、この効果は変わってくることも分かっています。
高級スキンケアは今後も人気ですが、食事ケアがなくなるのは嫌だと思う人は多いはずです。
ここでは緑茶、アーモンド、キウイ、トマト、ブルーベリーが持つ固有の特性やメリットに関する研究を見ていきましょう。
緑茶:UV炎症を抑える抗酸化パワー
読者のみなさんは美肌を目指すとき、緑茶を飲んでいますか、それとも他の飲料で代用しますか。
緑茶であれば、EGCGが紫外線による炎症反応から肌を守り、「内側からのシールド」のような働きをすることができます。
他の飲料にはないので、そうした抗炎症力が得られませんが、引き換えに手軽に摂取できます。
それぞれメリットとデメリットがあるわけですが、いったいどの方法で摂取した方が肌に効果的でしょうか。
「Photochemistry and Photobiology」に掲載された研究では、EGCGがUVBによる白血球の浸潤を抑制し、ROS生成を防ぐ可能性が示されています。
実験では、EGCGを塗布したグループでUVB誘発の炎症が軽減されました。
内容の理解を深めるために、EGCGの働き、炎症反応、その他の関連する情報を考慮しています。
実験の結果、EGCGがUVダメージを抑え、肌の防御力を高めたのです。

またこのEGCGの優位性は、他のカテキン類でも確認されています。
この優位性は、EGCGが肌のどこに働きかけるかを分子的に把握できるからだと考えられています。
EGCGの効果は複数の研究結果をまとめたメタ分析でも報告されています。
ただし、この傾向は摂取量の制約によって変化してしまうことが報告されています。
摂取量が少ない場合は効果が薄れますが、十分な量で継続すれば優位性が強まるのです。
この結果はシミを防ぎ、美白を目指したい場合、緑茶が1番である可能性を示唆しています。
しかし他の食材にもメリットが存在することも確かです。
摂取に制約がない場合、効果の差が縮まるというのであれば、「毎日2杯飲もう」という量の制約がある状況でない余裕がある状況での摂取なら、緑茶で良いのかもしれません。
アーモンド:肌のバリアを強化する栄養源
最近はアーモンド製品が多くリリースされ、美肌を目指すのではなく食べている人もいるでしょう。
実際のところ、緑茶とキウイと比べ、アーモンドのビタミンEで摂取した際のUVダメージ軽減に違いはあるのでしょうか。
「Journal of Cosmetic Dermatology」に掲載された研究では、ビタミンEがUVB耐性を高める効果が確認されています。
実験では、アーモンドを摂取したグループでMEDが増加。
実験の結果、ビタミンEが肌のバリア機能を向上させた。

この結果は、アーモンドのビタミンEがUVダメージを軽減することを意味しています。
またビタミンCとの相乗効果で、抗酸化が強まるような気もしますが、どうやら単体でも十分効果的です。
このビタミンEの効果は、メタ分析でも確認されています。
しかし摂取量が少ない場合、効果が弱まるようです。
この理由はビタミンEが脂溶性で、適切な量が必要な点にあると考えられます。
無塩アーモンドで効率的に摂取。
これらの結果を考慮すると、UV対策が高いのは、アーモンドで、次にキウイとトマトが並ぶ形という理解でいいでしょう。
しかしこうした差異は、食事習慣によるものだとも考えられます。
若い頃から食事ケアに慣れている人に限った場合は、「食事の慣れ」の差で、効果が最大化する可能性も考えられるのです。
その点に関する検討は、今後の研究の結果を待つところでしょう。
アーモンドを食べるというのは手軽ですが、今回の研究結果と合わせて考えると意外と強力な選択なのかも知れません。
キウイ:メラニン合成を阻害するビタミンC供給
キウイはビタミンCが豊富で、チロシナーゼを抑制し、メラニン生成を防ぐ。
「Journal of Oral and Maxillofacial Pathology」に掲載された総説では、ビタミンCがTyrとTRP-1を減少させ、色素沈着を抑える。

トマト:リコピンでUVダメージを軽減
トマトのリコピンは、UV誘発の紅斑を減少させ、肌の耐性を高める。
「Journal of Dermatological Treatment」に掲載された試験で、リコピンが光劣化を防ぐ。

ブルーベリー:アントシアニンによる光老化防止
ブルーベリーのアントシアニンは、UVBによる光老化を緩和し、皮膚線維芽細胞を保護。
「Molecular Nutrition & Food Research」に掲載された研究で、アントシアニンが酸化ストレスを抑制。

始める前に知っておきたい「食事でのシミ対策」
食事ケアは土台づくりで、特効薬ではない。効果に3-6ヶ月必要。予防とトーンアップを目指す。
効果を高める3つの「美肌ブースター」
UV対策、睡眠、ストレス管理を併用。
- Polyphenolic antioxidant (-)-epigallocatechin-3-gallate from green tea reduces UVB-induced inflammatory responses and infiltration of leukocytes in human skin https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10048310 – 緑茶のEGCGがUVBによる炎症反応と白血球の浸潤を減少させる研究。
- Almond consumption increased UVB resistance in healthy Asian women https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8451851 – アーモンド摂取が健康なアジア人女性のUVB耐性を高めることを示した研究。
- Vitamin C as a probable inhibitor of tyrosinase (Tyr) and tyrosinase-related protein-1 (TRP-1) in human gingiva: An analytical study https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12283051 – ビタミンCがチロシナーゼとTRP-1の阻害剤として機能する分析研究。
- The effect of tomato and lycopene on clinical characteristics and molecular markers of UV-induced skin deterioration: A systematic review and meta-analysis of intervention trials https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36606553 – トマトとリコピンがUV誘発の皮膚劣化に与える影響の系統的レビューとメタアナリシス。
- Bog blueberry anthocyanins alleviate photoaging in ultraviolet-B irradiation-induced human dermal fibroblasts https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19199288 – ボッグブルーベリーのアントシアニンがUVB誘発の光老化を緩和する研究。

